カラメル色素(17)EFSA、着色料再評価プロジェクト完了報告、2016.9
内閣府の食品安全委員会HP内にあるデータベースで、「カラメル」「色素」で検索して得られた報告をチマチマと読み進めてきました。ヒットした18件を古いものから読み、いよいよ大詰めです。
最新データ3件のうち、2件は検索ワードに引っかかりましたが、カラメル色素メインではなさそうなので、つまりラスト1件です!
今回はすでに何度か登場しているEFSA、タイトルは「2009年以前に欧州連合(EU)で認可された食品着色料の再評価プログラムを完了」
ここ10年ほどの間に食品着色料の再評価のための研究が進められていたのですね。知らないところで、ご苦労様です🙇♀️
ざっくりとこのプログラムをまとめると次の通り。
「食品着色料はかなり以前に認可を受けたきりになっていたため、再評価プログラムが進められていた。2009年以前に認可を受けた41品目の食品着色料が再評価対象に。結果、いくつかの着色料は最大使用濃度が引き下げられ(キノリンイエロー(E 104)、食用黄色5号(E 110)、ポンソー4R(E124))、市場撤去になったもの(レッド2G(E 128))もあった」
再評価の過程で、危険が確認されて使用が制限・禁止されたものもあるということですね。
ちなみに我らがカラメル色素については、この新しいプログラムで得られた新しいデータにより、「カラメル色素類(2012年)やアルラレッド(2015年)についてばく露量評価の精度を高めることができた」とのこと。
さらに、EFSAは続けて言います。「我々の仕事がここで停止するわけではない。2020年までに再評価する食品添加物がまだ相当数ある。(以下省略)」
(以下省略)とあるのは、食品安全委員会のHPの概要で省略されているものです。気になるのは、新しい知見が得られたということで、制限・撤去が決まったものがあるという話題のところでも、この「(以下省略)」を使っていることですね。
え、省略しないでよ、と思います😥
引用元に飛んでみても、省略された箇所はすぐに探せない感じ。というより、参考URLに飛ぶと、食品安全委員会HPの情報データベース上に書かれてある内容がほぼそのままあるので、特に省略された部分があるように見えません。もっと詳細な資料があったのでしょうかね?
いずれにせよ、カラメル色素についてはこれまで知り得た以上のものはありませんでした。
カラメル色素(16)香港、2015.2
カラメル色素情報では台湾が白熱した情報を展開していましたが、今回は香港。「香港食物環境衛生署食物安全センター」は香港政府の1機関です。詳細はこちらを参照ということで……(手抜き🙄)→Food and Environmental Hygiene Department - Wikipedia
コーラの中の4-MEIに関する情報です。メディアが4-MEIについて度々報じたことに対し、物申しているようです。まとめるとこんな感じ。
- カラメル色素はコーラ、ビール、醤油に使用され、カラメル色素IIIやIVを含む食品から市民が4-MEIを摂取する可能性がある。
- 4-MEIは発がん性であるから人の関心を集めているが、一般的な分量のコーラ類を飲んでも過剰摂取にはならない。
- 市民への提言:バランスの良い食事をする。ならびに、食品の包装にカラメル色素、カラメルIII、IV、番号などが表示されているかをみて、選択する。
香港政府の妥当な提言に一票!
バランスの良い食事をしなさい
もうこれに限ります。結局、これなんです。
1点気になったのが、「表示を見なさい」という点。先日、アメリカでは「人工着色料」という表示のみということを確認しました。これに対し、日本は「着色料(カラメル)」もしくは「カラメル色素」です。香港は「カラメルIII、IV」のように番号まで表示してくれているのでしょうか?
では、また。
カラメル色素(15)ドイツ、2015.2
ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は以前にも登場しました。
今回は、前回のアメリカのようなQ&A形式の発表のようです。
アメリカの発表から約半年、アメリカに触発されての発表でしょうか。
まとめは次のとおり。
- カラメル色素は4種類認可を受けている
- カラメル色素製造時の発生する可能性がある4-MEIは発がん性のものであるが(マウス実験による)、2011年に行われた再評価では、4-MEIの最大容量基準が守られていれば、カラメル色素に健康影響はないという結論が出された。これに伴い、4-MEIの基準値はカラメル色素IIIで250mg/kgから200mg/kg、IVで250mg/kgに設定した。またTHIの基準値10mg/kgが設定された。
- EUではカラメル色素を使用した製品に警告義務はない。(カリフォルニア州の例を挙げて)
- BfRは、4-MEIによる健康影響についてはEFSAと同じ。
特に目新しいことはないですね。
カリフォルニア州のことが話題に上がっています。コーラ中の4-MEIの基準がめちゃくちゃ厳しいところです。でも、EUではその必要性を感じていないということでしょう。
4つ目の「EFSAと同じ」というのは「現在の使用量であれば問題なし」ということです。
ふむふむ。
カラメル色素のゴールは近い。次!
嘘をついていました🙇♀️
2日前に「加工品を久しぶりに買った」などということを書き、食材からせっせと料理をする日々をアピールするかのような振る舞いがありましたが、久しぶりじゃないですよ!
よくよく考えたら毎日加工品を買っていましたよ、私😅
例えば、出来るだけ毎日いずれかは取ろうと思っている納豆、豆腐、もずく酢、ヨーグルト。パンだって、買ってます。あと、バター、チーズ……。数えたらキリがありません。
現代において、加工品を全く買わない方が難しい、ということを覚えておかねばなりませんね😓
そんなわけで、買ったものの記録「もずく酢」編
名前は「沖縄産味付もずく黒酢入り」……商品名というより、そのものずばりな名前ですね。まるで小◯製薬の商品名のよう🤣
原材料名で気になるのは「醸造酢」「米発酵調味料」「ビタミンB1」かな……。
- 醸造酢
醸造酢の日本農林規格(昭和五十四年六月八日農林水産省告第八百一号)より
次に掲げるものをいう。
1 穀類(酒かす等の加工品を含む。以下同じ。)、果実(果実の搾汁、果実酒等の加工品を含む。以下同じ。)、野菜(野菜の搾汁等の加工品を含む。以下同じ。)、その他の農産物(さとうきび等及びこれらの搾汁を含む。以下同じ。)若しくははちみつを原料としたもろみ又はこれにアルコール若しくは砂糖類を加えたものを酢酸発酵させた液体調味料であつて、かつ、氷酢酸又は酢酸を使用していないもの
2 アルコール又はこれに穀類を糖化させたもの、果実、野菜、その他の農産物若しくははちみつを加えたものを酢酸発酵させた液体調味料であつて、かつ、氷酢酸又は酢酸を使用していないもの
3 1及び2を混合したもの
4 1、2又は3に砂糖類、酸味料(氷酢酸及び酢酸を除く。)、調味料(アミノ酸等)、食塩等(香辛料を除く。)を加えたものであつて、かつ、不揮発酸、全糖又は全窒素の含有率(それぞれ酸度を4.0%に換算したときの含有率をいう。)が、それぞれ1.0%、10.0%又は0.2%未満のもの
醸造酢の時点でもはや色々なものが追加されているんですね😅
- 米発酵調味料
仰々しい名前ですが、どうも「みりん」のようですね。調味料類になると、その作っている会社や製法までわからないと、はっきりとした内容物を知るのは難しそうです。
これってサプリ的なものが添加されているということでしょうかね。
ビタミン類については気になるのはネット情報がわんさとあるようですね……。ほんとキリがない。と、毎日思い知らされます。
しかし、時間の都合で今日はこれにて😪
悩ましい「酒は百薬の長」
昔の人は良いことを言ってくれたものです。
飲み過ぎは良くないけど、ちょっとのお酒は体に良いよ
と。
確かに、寝付きが良くなったり、血行が良くなったり……😁
そういう言葉に励まされて(?)、酒飲みは日々飲酒をするわけです。
そんなある日、久しぶりに高校時代の友人に会いました。ある年齢に達すると、健康の話題が増えるのですが(増えるのです!)、やはりこの日も健康の話題に。
その友人は、お酒を一滴も飲まないのですが、健康診断の数値が悪かったそうです。逆に、私は日々の晩酌を欠かさないのですが、数値的には全く問題ない。
すると、彼女が言いました。
「やっぱりお酒って飲めたほうがいいよね。酒は百薬の長っていうし。私は一滴も飲めないからダメだ」
私、喫茶店で座ってたけど、こけそうになりました😧 そういう考え方があることに驚いて……。
「いやいやいやいや、酒は飲まないに越したことはないし、酒は百薬の長なんて、酒飲みの言い訳のようなもんだよ!」と、酒飲みの私の方が力説してしまいました。
昔の人の金言を自ら踏み躙った、なんとも言えないモヤモヤ感。
ちょっと飲む人の方が、全く飲まない人よりも健康によいってこと、あるの???
ないよ! と断言したいけど、したくないモヤモヤ感……😓
久しぶりの加工品!
最近、買い物は食材だけにして、調理を頑張るようにしているのですが、この夏まではインスタントラーメンも平気で食べていた私です🤤 時にはサボりたい!
というわけで、サボれる商品がないか探す日々です。(レシピを開発する努力には向かわない……😛)
近所のスーパーが最近イオン系に変わったところなのですが、前より商品バリエーションが増えて、買い物が楽しいです。
で、見つけた商品がこちら。
グリーンアイの純輝鶏サラダチキンのタンドリー。食品表示はこちら。
植物油脂なし、カラメル色素なし。茶色い製品なのにカラメル色素が入ってないんだ〜と感心しました。代わりにパプリカ色素が入っていますね。
パプリカ色素について、食品安全委員会のデータベースを見てみると、「2015年、EFSAは天然色素であるパプリカ抽出物を再評価、生体利用効率が低く、発がん性でもなく、遺伝毒性もないであろうと結論づけた」とのこと。
これはEFSA、つまり欧州の機関の発表ですが、それよりもずっと前の2008年にも日本でパプリカ色素の毒性について論文が発表されているみたいですね。
パプリカ色素の毒性検査→パプリカ色素のF344ラットにおける52週間反復経口投与による毒性評価
パプリカ色素は安心と思ってよさそう。
たん白質加水分解物は入っていませんが、そうするとアミノ酸が入ってくるんですね。「うまみ」は商品としてはやっぱり不可欠なんでしょうねぇ……😖
あと、特記すべきは「国産鶏」そして「飼料に抗生物質使用せず」の表記。
そう、添加物だけでなく、食材そのものにも罠は潜んでいるようです。肉類なら飼料、野菜•果物は農薬。はぁ、添加物も農薬も発明した時は世紀の大発明のようにもてはやされたのでしょうけどね。もはや悩ましい存在ですね。
ま、いずれにしても、久しぶりの加工品。しかも、タンドリー風味という自分では作れない味付けなので食べるのが楽しみ〜🎶