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食に関して調べたことの記録 等

カラメル色素(13)欧州連合、2014.5

ビールネタ来た♪───O(≧∇≦)O────♪

いや、喜んでる場合じゃないか。

実は今回いろいろ調べてみて、ビールにカラメル色素が使われているということを知り、私は驚きと共に、軽いショックを受けておりました。なので、ビールネタに少し興奮してしまいました。しかも、この度の記事は食品安全委員会のデータベース2記事分で、情報が盛りだくさんです。

さて、どれどれ。

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一言で言うと、欧州連合は「ビール及び麦芽飲料におけるカラメル色素の使用基準を変更するべく画策している」ということですね。具体的には該当規則を改正した、と。

データベース情報をまとめると次の通り。

  1. カラメル色素は、現在使用が認可されており、一日摂取許容量(ADI)は1987年、1990年、1996年に設定したものである。
  2. 2011年EFSAは、カラメル色素I、III、IVは、子供も大人も推定暴露量がADIを超えると結論づけたが、2012年にはカラメル色素暴露量を再評価、全体的に思っていたよりもカラメル色素の暴露量は低いと結論づけた。しかし、大人のカラメル色素の有力な摂取元がビールなので、ビールについては使用基準を厳しくしなければならない(最大使用基準値を設定したほうが良い)。
  3. 着色料の最大使用基準値は、調製着色料に含まれている色素の量に適用されるが、食品中のカラメル色素を同定するのは、化学組成の複雑性及び限られた知見のために困難。そのため、分析測定が可能なTHIの濃度が、カラメル色素IIIの単独ADIの設定において用いられた。
  4. 2013年6月、麦芽飲料におけるカラメル色素の使用の認可を求める申請書が提出された。
  5. ビールは、EU法令に定義なく、各加盟国ごとにより定義が異なる。つまり、ある国ではビールだが、ある国では麦芽飲料になる。麦芽飲料にカラメル色素を使用する「科学技術的な必要性」がありながら、カラメル色素の使用はビールのみに認可されていて、当該製品がEU内を自由に流通できなくなっている。
  6. 麦芽飲料の特徴は、(1)最終製品に麦芽が含まれていないこと、(2)ビールと類似した製造法及び食品添加物の必要性。製造にあたり、「視覚的な魅力」を与えるため、カラメル色素が必要。
  7. 麦芽飲料は「ニッチ製品」であるため、麦芽飲料でカラメル色素を使ったとしても、カラメル色素の総暴露量に大きな影響を与えないと思われる。
  8. これまではカラメル色素の使用対象食品をビールに制限し、最大使用基準値を必要量としていたが、改正後は、カラメル色素I、II、IVが使える対象をビール及び麦芽飲料に拡大し、最大使用基準値を必要量とすることになった。カラメル色素IIIは最大使用基準値を6,000mg/Lと設定した。

 

私の中でゴッチャになってきたので、ちょっと整理。

  • 一日摂取許容量(ADI)とは「認知できる健康上のリスクなしに生涯にわたって毎日摂取可能な食品添加物の量を体重比で表わした JECFA による推定値」
  • 使用最大基準値とは「コーデックス委員会において、ある食品又は食品分類において機能的に有効であると判断され、かつ安全であると合意された 添加物の最大濃度をいう。一般に、添加物mg/食品kg で表される」

ADIは医学生物学的な数字で、使用最大基準値は社会的な数字ということですかね。

すでに何回か出てきましたが、カラメル色素のADIはこんな感じ。

グループADI…300mg/kg体重/日

カラメル色素IIIの単独ADI…100mg/kg体重/日(に設定)

カラメル色素IIIについては超える可能性があるが、全体的にそんなにカラメル色素の暴露量は多くないよ……と言いたげな情報ばかり。

で、ビールについては、使用最大基準値(カラメルIII)を6000mg/Lにしたってなってますが、なんか多くないの、これ? どういうこと? 私、飲み会があればビールを1リットル飲むのなんて普通のことなのですが(毎日ではないよ🤤)、そうすると最大6000mgのカラメル色素IIIを摂取するかもしれないってこと? 一日の摂取量は、例えば体重50kgとして、100mg✖️50kg=5000mg/日。超えてるんじゃないですか?  あるいは、生涯摂取し続けても最終値が超えてなければいいってこと?

うーん、ひとまず私はカラメル色素が入ってるビールまがいのものは金輪際飲まないことにするわ🥵