カラメル色素(8)EFSA、カラメル色素I、III、IVについて高精度の評価について声明を発表、2012.19
欧州食品安全機関、再び。
カラメル色素I、III、IVについて精度を高めた暴露量評価に関する声明発表。
とりあえず、まとめ。
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2011年のEFSAの意見書には、カラメル色素I、III、IVは子供も大人も食事経由でグループADI(1日摂取許容量)300mg/kg体重/日を超えてしまう可能性があり、カラメル色素IIIは単独でADI(100mg/kg体重/日)を超える可能性があるとの結論が出された。カラメル色素IIについてはグループADI300mg/kg体重/日を超えないとされた。
- そこで、直接食べられる食品内のカラメル色素について、使用濃度の最新情報が提出された。それによると、カラメル色素I、III、IVの食事経由の推定暴露量は以前の評価よりもだいぶ低いという結論だった。しかし、子供も大人もカラメル色素IIIの暴露量は多く、III個別のADI(100mg/kg体重/日)を超える可能性はある。
- しかし、全体を見ると、カラメル色素4種の合計暴露量は、グループADIの300mg/kg体重/日を下回っている。
1について。
なんでカラメル色素IIについて再評価しなかったのかと思ったら、基準値を超えてないからなんですね。
ここのところ、ネットサーフィンでカラメル色素のことを調べていたのですが、よく見かけたのが「カラメル色素IIは危険なので日本では禁止されている」という記述。私自身が、IIが日本で禁止されてるという根拠が見つけられていないので、なんとも断言できないのですが、IIの製造そのものが少ないのなら、基準値は超えないだろうし、というかそもそも一番危険そうな雰囲気を醸し出してるのに、これを調べなかったのは、どうもスッキリしませんね。
2と3について。
リンク先もabstractまでしか見られなかったので、食品安全委員会のデータベース以上のことがわかりませんでした。結局のところ、IIIはちょっと多いかもしれないが、全体的には基準値よりはるかに少ないということでしょうか🤨
なるほどなるほど。次。